カメラって本当にいる?
今のスマホはポートレートモードで背景をぼかしたり、AI補正で画質を整えたり。誰でも簡単に「それっぽい写真」が撮れます。
それでも、ある日ふと──
「子どもの成長や家族との時間を綺麗に、鮮明に残したいな」
と。


実家で小さい頃のアルバムを開くと、当時の空気感や暖かみを感じることがります。フィルム写真の良さかもしれませんが、なんかいいなと感じました。
子供が生まれたことをきっかけに、自分も思い出を「大切にしたくなる形」で残したいなと思いました。
そう思い、カメラを買おう!と決意したのですが、初心者ながら試行錯誤したので記事にします。
カメラ初心者が感じた悩み
まずは自分がカメラを買う上で感じた悩みを紹介します。
1. 予算問題
「カメラっていくらするの?」
調べてみると、本体価格は安いものから30万以上するものまでピンキリ。
カメラは高いという認識はありますが、レンズを含めるとさらに金額が上がると思うと予算というハードルが1番高いなと感じました。
「カメラといえば一眼!」と思っていたので、YouTubeやカメラ屋を覗いていると最低でも10万円は必要だと感じました。
もちろんモデルによっては7~8万円でも良い選択肢がありますが、最近はスマホのカメラ性能がいいのであまり大差ないのでは?と思いました。

そんな高い買い物をしていいのかな?
2. もし飽きたら?
「買ってもすぐ飽きたらどうする?」
カメラは安くない買い物。
結局スマホばかり使ってしまったらもったいないと思い、 長く使うためのポイントを考えました。
- デザインが気に入るものを選ぶ(愛着)
- とにかく持ち出して使うクセをつける(習慣化)
- リセールバリューを考える(万が一飽きても売りやすい)
飽きないためには愛着が湧くようなデザイン、そしてとにかく毎日使えるようなものがのではないか?
さらに「毎日使う」ということにフォーカスすればサイズが小さくて軽い、持ち運びしやすいのが大事なのかなと感じました。
あとはリセールバリュー。
大きい買い物をするときはリセールを考えてしまう卑しい人間ですが、もしカメラが自分に合わなかった時は助けになるのでは?と思いました。



この3つを意識すれば、無駄な買い物にはならないはず!
3. センサーサイズ問題
カメラ選びの途中で出てくる「フルサイズ vs APS-C」という問題。
今までセンサーサイズなんて気にしたことなかったのですが、これが初心者を悩ませます。
フルサイズは画質が良くボケ感も綺麗。だが、価格は高くカメラ自体も大きく重くなる。
一方、APS-Cは少しコンパクトで安価。それでも十分綺麗な写真が撮れる。



最近の写真は正直どれも綺麗……
それなら持ち運びやすいことの方が大事?
4. レンズ沼という恐怖
「カメラを買ったら、次はレンズが欲しくなる」
調べてみると、レンズだけで数万円から100万円超えのものまで……
- ズーム?単焦点?広角?望遠?
- レンズごとに重さも変わるし、持ち運びも大変
- 防塵防滴も考慮すべき?
まだカメラを買ってもいないのに色々考えすぎと思われるかもしれませんが、形から入る自分は既に沼の入り口に立っていました。
YouTubeではレンズはこれがいい、あれがいい、単焦点?広角?28mm、35mmが……
何それ…となり心が折れかけます。
5. 何を撮りたいのか?
「まず何を撮りたいのかを決めることが大事」
YouTubeでカメラ選び方を見ていると、そう言われている方が多いように感じます。
- 写真 or 動画 or Vlog?
- 人物 or 風景 or ポートレート?
自分が最も撮りたいのは「子どもや家族との時間」。
子供の行事を記録することを考えると写真だけでなく、動画も撮りたい。
運動会とかを撮るとなると望遠レンズが必要?でもそうすると持ち運び大変?
そんな葛藤を続け、最終的に家族のためにと言いつつ自分の「趣味」のためのカメラが欲しくなるのでした。



もちろん趣味には子供や家族も含まれてるからね!!
たどり着いた答え──FUJIFILM X100VI
「カメラといえば一眼レフ」
そんなイメージが昔からありましたが、時代は変わり今はミラーレス一眼がトレンド。当然自分もミラーレス一眼を買うつもりでしたが、
最終的に選んだのは「FUJIFILM X100VI」。


このカメラはコンパクトデジタルカメラ、通称コンデジと呼ばれます。
コンデジはレンズ交換ができない代わりに、コンパクトさ・手軽さが売りです。
「なぜミラーレスじゃなく、コンデジ?」
ここからは悩み続けた末に選んだこのカメラの「ちょうどいい」理由を挙げていきます。


X100VIがちょうどいい8つの理由
① クラシックなデザイン、最高。
X100VIの最大の魅力は、「持っているだけでワクワクするデザイン」。
フィルムカメラのようなクラシックなルックス、アナログ感のあるダイヤル操作。「カメラは見た目も大事」と思っていた自分にとって、このデザインは大きな決め手でした。
クラシックなデザインに惹かれたのは父が使っていたカメラに無意識で憧れていたからかもしれません。


また、購入後に感じたことにはなりますが、このデザインだからこそカフェやレストランでも気軽に撮影もできると感じます。
② 軽量でコンパクト
X100VIは重量約521g(バッテリー・メモリーカード込み)と軽量でサイズもコンパクト。
フルサイズミラーレスだと700g超えも珍しくない中、気軽にバッグに入れられます。
おかげで常に持ち歩くことができ、家族と過ごす一瞬を逃すことなく撮影できるカメラだと感じました。


③ あえて「レンズ固定式」でシンプルに
X100VIは「レンズ交換ができない」カメラ。
通常なら不便と思うかもしれませんが、レンズ沼にハマらないメリットがあります。
搭載されている23mm F2.0(フルサイズ換算35mm)のレンズは、スナップ、ポートレート、風景に使える「ちょうどいい画角」で自分が被写体に合わせて距離を調節します。
どの距離で撮るのがいいかを探るのも1つの楽しみで、初心者ながらカメラしてるなぁ〜と実感できます。
またこのカメラはただの単焦点にとどまりません、④に続きます。
④ 高画素+デジタルテレコンがまるでズームカメラ
X100VIはAPS-Cセンサー+4020万画素の高解像度で、5軸手ブレ補正(IBIS)付き。
さらにデジタルテレコン(カメラ内クロップ機能)により、レンズを取り替えることなく50mm(約2000万画素)や70mm(約1400万画素)相当に切り替えることができます。(いずれもフルサイズ換算)






余談ですが、別売りのワイドコンバージョンレンズ(WCL-X100 II)、テレコンバージョンレンズ(TCL-X100 II)を装着することで画角を拡張できます。(それぞれフルサイズ換算で約28mm、約50mm)




持ち運びやすさを担保しつつ、単焦点なのにズームレンズのように扱うことができる。細部までしっかり写り、スマホと明らかに違う画質。まさしくこのカメラは自分が求めていたものだと実感しました。
また動画はメインに考えてませんでしたが、6.2Kの高画質動画も撮れるので今後ゆっくり楽しみたいと思っています。
⑤ FUJIFILMならではの色味「フィルムシミュレーション」
X100VIにはFUJIFILM独自の「フィルムシミュレーション」があります。
「昔のフィルムの色味」を再現する機能であり、この色味を求めてFUJIFILMを購入する方も多いと思います。




撮って出しで“それっぽい”写真が撮れます。さらにRAWで撮っておけば後で好きなフィルムシュミレーションに変更も可能。
作品の雰囲気を簡単に変えられるので初心者の自分でも十分楽しめるカメラだと感じました。
ちなみに個人的にはクラシックネガが好きでよく使います。








⑥ 防塵防滴対応で安心
X100Ⅵは標準では防塵防滴非対応ですが、別売りのアダプターリング(AR-X100)とプロテクトフィルター(PRF-49)を装着することで防塵防滴になります。(FUJIFILM公式に記載あり)




私事にはなりますがアウトドアが趣味で、外に持ち出したいなという気持ちがありました。
カメラは砂埃や水滴に弱いと聞いていたので、防塵防滴機能があることを知り安心しました。
富士フィルム純正フードを希望される際は、フードとアダプターリングセットになったものが販売されているのでこちらがおすすめです。


⑦ ファインダー撮影が楽しい(EVFとOVF)
X100VIにはハイブリッドファインダーが搭載されているため、撮影体験としてより深く楽しめると感じました。
X100Ⅵは電子ビューファインダー(EVF)と光学ファインダー(OVF)を切り替えて使用できます。
EVFは電子的に正確なプレビューを確認でき、OVFはクラシックな機能でインスタントカメラのように見たままを映します。
⑧ リセールバリュー
私のX100VIは偶然訪れたカメラ店で手に入れたもの。
当時は品薄で販売停止状態だったのでリセールという面では申し分ないと考えました。
現在ではSNS等で在庫がある投稿を見かけるので、以前より手に入りやすくなっているかもしれません。
「飽きたら売る」というのはカメラユーザーに怒られるかもしれませんが、購入して半年経った今も夢中で楽しんでいるので許してください。
結果としてこの判断は間違っていなかったと思います。
購入する前に気にしておきたい2つのコト。
こんな最高なカメラでも気になる点はあります。
- 防塵防滴にするにはアダプターリングが必須(別途購入が必要)
- グリップ力が他のカメラに比べて劣る。
X100Ⅵはフィルターやフードをつけるために別途アダプターリングを購入しないと装着できません。
またグリップ力も他のミラーレス一眼に比べ弱いので、落とさないよう注意が必要です。
あえてフォローするとすれば、X100Ⅵは公式だけでなくサードパーティー製の商品が充実していてるということ。フードやシャッターボタン、サムレスト、グリップ等を多彩にカスタマイズが可能です。






グリップ力に関してはこれで改善できるし、自分だけのオリジナルX100VIを作ることができるのはもはやメリットだと思っています。
まとめ
悩んだ末にX100VIを選んだ理由。それは「撮影に集中できる楽しいカメラ」だったから。
- 所有する喜びを感じるデザイン
- 軽量コンパクトで常に携帯できる
- デジタルテレコンでシンプルに使いやすい
- 高画質で撮って出しでも十分に楽しめる
- 防塵防滴でアウトドアでも安心
- ファインダーでより撮影体験に没頭できる
- オリジナルカスタムでより愛おしい
自分の求めていたものとこれほど一致したカメラがあることに運命すら感じます。
X100VIで撮った写真を随時上げていこうと思うので、今後も見ていただけると幸いです。




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